ふくおか市政だより 12月15日号 南区版16面
発行:南区役所企画振興課
電話092-559-5017
地域子ども育成事業
子どもの社会性と自律性を育む
少子化や核家族化、子ども自身の生活変化などにより、子どもが地域の中でさまざまな人と関わる機会が少なくなっています。市は、地域で子どもを育む活動を活性化するために、地域子ども育成事業を実施。同事業で行う五つの支援事業のうち、二つの事例を紹介します。
子どもの自主的な活動を応援
「子どもの夢応援事業」は、子どもたちが自主的に企画・実施する独創的で夢のある行事や活動に、活動経費の一部を助成する事業です。
花畑校区子ども会育成連合会は同応援事業を活用し、子どものための文化祭「キッズフェスティバルin花畑2014」を開催しました。このフェスティバルは子ども会の小学5・6年生の子どもリーダーが中心となって企画。体験ブースの準備や看板の製作などをしました。
11月29日(土曜)の本番は、花畑小学校体育館に同校の児童ら190人が訪れ、ステージ発表を見たり体験ブースで工作などを楽しんだりしました。子どもリーダーの田中玲奈さん(12)と服部綾香さん(12)は「担当する役割などを話し合って決めました。準備は大変だったけれど、みんなが楽しんでくれてよかったです」と話してくれました。
同連合会の上田実会長(46)は「子どもたちがそれぞれの得意なことを生かせる場になるよう企画しました。子どもリーダーが働く姿を見た下級生が、自分も子どもリーダーになりたいと思ってくれれば」と話しました。
子どもを育むネットワークを支援
「育みネット支援事業」は、子どもを育む地域のネットワークづくりや活動の活性化に向けた取り組みを、3年間にわたり支援する事業です。
曰佐校区自治協議会は平成24年度から同支援事業を活用し、公民館と共同で事業を行うことで地域ぐるみで子どもを育んでいます。
同校区子ども会は子どもリーダーの発案で、昨年11月の南区文化祭で影絵劇に取り組みました。専門家を講師として招き、脚本の作り方や見せ方について指導してもらいながら、脚本や大道具・小道具を一つ一つ自分たちで作りました。
当時の子どもリーダーの岩下優さん(13)と平田千尋さん(12)は「何度も集まって脚本を作り直し、練習も頑張りました。文化祭は観客も盛り上がり、とても楽しかったです」と話してくれました。中学生になった2人は、校区秋祭りに参加した子ども会の手伝いをするなど、子どもリーダーの経験を生かしてジュニアリーダーとして活躍を続けています。
同校区子ども会育成連合会の平田敏弘会長(44)は「支援事業のサポートによって、子どもたちがやりたいと提案したことを実現し、たくさんの行事に取り組むことができました。子ども会の活発な活動を地域の人に見てもらったり、子どもリーダーたちが地域の行事で手伝ったりすることで、地域と子ども会のつながりが深まりました」と話しました。
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