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掲載号:2020/05/01   紙面お知らせ, 市政だより記事

福岡の庭園 2020/05/01

お問い合わせの際は、過去の記事もございますので、掲載時期をご確認ください。

福岡の庭園

福岡市内には風情豊かな日本庭園が点在しています。
みどり運営課の佐々木亮太職員(造園職)に、日本庭園の魅力と庭園の様式について聞きました。

●日本庭園の魅力
水や石、樹木や草木などを配置して、自然の風景と人々の営みを表現する日本庭園は、四季の移ろいを感じることができます。
また、例えば滝の見せ方一つをとっても、全面的に見せるだけでなく、紅葉と重ねて水の流れをちらりと見せたり、元々あった地形が生かされていたりといった工夫が施されています。
そこに自然と共にある生き方や日本人特有の美意識が感じられるのも、魅力の一つです。

●日本庭園の様式
日本庭園の様式は、飛鳥時代に仏教が伝来したことに影響を受けています。
平安時代には、極楽往生を願う貴族たちの間で、「あの世」をイメージした「浄土式庭園」が流行しました。

鎌倉時代になると、多くの禅寺に庭園が造られました。
瞑想(めいそう)や座禅の場として、石と砂だけで自然の景観を表現した「枯山水庭園」も登場しました。
茶道文化が発展した安土桃山時代には、茶室の周りに「露地」と呼ばれる茶庭が造られました。
茶室に至るまでの小道には、辺りを照らす「石灯籠」や、茶室に入る前に心身を清めるために手を洗う「つくばい」などが置かれます。

太平の世となった江戸時代には、大名や公家が広い敷地を生かした「回遊式庭園」で散策を楽しみました。
大きな池の周りに、露地や富士山などの名所に見立てた風景が配置され、それらをつないだ園路を巡ると、次々と変化する風景が楽しめるようになっています。

また、庭を持たない庶民も、将軍や藩主らが開放した庭園や寺社の庭を楽しみました。
これは現在の「公園」の概念につながっています。

このように、庭園の様式は時代と共に変化してきましたが、自然を愛(め)でる心はいつの時代も変わりません。
庭園の歴史を知ると、それぞれの庭園の個性が感じられると思います。

友泉亭公園の写真

■4面・5面の記事に関する問い合わせ先/みどり運営課
電話 092-711-4407 FAX 092-733-5590

 

庭園のここに注目しよう

庭園には限られたスペースの中に自然の風景が凝縮されています。
庭園を構成するものに注目すると、さらに味わい深く観賞することができます。

佐々木職員の写真

 

●池
ひょうたんの形をした瓢箪池(ひょうたんいけ)や、「心」の文字をかたどった心字池などがあります。
水を使わない枯山水では、白砂に紋様を描いて波や水の流れを表現しています。

枯山水庭園のイラスト

●石
大小の石を組んで険しい山々や激しく流れる滝を表したり、池の中に石を置いて島を作ったり、石の配置でさまざまな風景をつくります。

石を組んで造られた滝のイラスト

●植栽
庭園には、さまざまな樹木や草木が植えられています。
季節の花はもちろん、樹木の枝ぶりや刈り込みなどに見られる職人技も観賞のポイントです。

●景物
庭を歩くための飛び石や石灯籠、つくばいなど、人の手によって作られたものは、人々の暮らしを表現しています。

つくばいのイラスト

 

福岡藩6代目藩主の別荘
友泉亭公園

●266年の歳月がつくり上げた公園
友泉亭は、筑前黒田家の6代目藩主・継高が宝暦4(1754)年に造った別荘でした。
樹木や水の流れなど当時の地形を生かし、福岡市が歴史公園として整備し、昭和56(1981)年に開園しました。

雪見灯籠から見た友泉亭の写真

友泉亭の名称は、江戸時代中期の公卿(くぎょう)・久世通夏(くぜみちなつ)が詠んだ和歌「世に堪へぬ 暑さも知らず湧き出づる 泉を友と むすぶ庵(いほり)を」にちなみ付けられました。
今は、当時の屋敷はありませんが、残された礎石から質素な屋敷だったことが分かります。
その周りでは、継高が外に出るときに足を踏み下ろした沓脱石(くつぬぎいし)などを見ることができます。

礎石のそばの沓脱石の写真

また、4カ所に当時からのものと思われる石灯籠もあります。
中でも鬼門封じのため、北東の方角に建てられた大きな灯籠はパワースポットです。
すぐそばでは、根が腐って倒れたクロガネモチが息を吹き返し、空に向かって幹を伸ばしています。

パワースポットの石灯篭の写真

園内では、さまざまな樹木が調和しながら生育しています。
散策したり、大広間から美しい庭を眺めたりすると、長い時間をかけてつくられた自然の美が楽しめます。

池を囲む散策路の写真

 

【場所】 福岡市城南区友泉亭
電話・FAX 092-711-0415
【開館時間】 午前9時~午後5時
【休館日】 月曜日(祝休日の場合は翌平日)
【料金】 大人200円、小・中学生100円

川野雅照園長の写真

 

 

博多商人の「粋」を楽しむ楽水園

住吉神社の北側、オフィス街の一画にある楽水園は、福博のまちの発展に貢献した下澤善右衛門親正が、明治39(1906)年に建てた別荘の跡地です。
戦後は旅館として使用され、平成7年に福岡市が池泉回遊式庭園として整備・開園しました。
楽水園の名称は親正の雅号に由来します。

ショウブが咲く楽水園5月の写真

庭園の入り口には博多塀がしつらえられ、2911平方メートルの敷地には、小さな池と自然石を配した小さな滝があります。

庭園の入り口にある博多塀の写真

竹垣を隔てて露地があり、親正が設けた茶室を復元した4畳半の「楽水庵」と、茶会にも利用できる和室3室の続き間につながっています。
和室から見た露地風景の写真

露地には、水滴の音を楽しむ「水琴窟(すいきんくつ)」もあり、「わびさび」の世界が演出されています。

水琴窟の仕組み

水琴窟の仕組みの写真

逆さにして地中に埋めたかめに穴が開けられているため、つくばいで手を洗った水がその穴を通ってかめの中に落ち、水滴の音が響くようになっています。

【場所】福岡市博多区住吉二丁目
電話・FAX 092-262-6665
【開館時間】 午前9時~午後5時
【休館日】 火曜日(祝休日の場合は翌平日)
【料金 】大人100円、小・中学生50円

 

茶道文化の粋を集めた松風園
福岡玉屋百貨店の創業者だった田中丸善八の邸宅を整備し、松風園として平成19年に開園しました。
九州の陶磁器コレクターでもあった同氏の屋敷は、昭和54(1979)年に福岡市で開催された日米福岡市長会議の公式接待の場としても使われました。

昭和27(1952)年に京都の職人によって造られた茶室「松風庵」は、壁や天井、床柱など随所に京都から持ち込んだ資材が使われ、その意匠や技術を今に伝えています。

枡床(ますどこ)と色紙窓のある小間の写真

露地には、マリア像や茶の道具が彫り込まれた石灯籠、京都にある桂離宮の四阿(あずまや)を模した腰掛け待合、つくばい等が置かれ、見どころが多いのも特徴です。

マリア像が彫られた 織部灯籠の写真 桂離宮と同じく四つの腰掛けが卍(まん じ)型に配置された腰掛け待合室の写真

また、野点(のだて)広場には、樹齢100年以上といわれる2本のイロハモミジがどっしりと構え、富士山と富士五湖に見立てた石や植栽が配置されています。

2,405平方メートルの敷地の中心に植えられたイロハモミジの写真

日本での生育は珍しく、縁起がよいとされる三葉(さんよう)の松も植えられています。
三葉の松の写真

【場所 】福岡市中央区平尾三丁目
電話・FAX 092-524-8264
【開館時間 】午前9時~午後5時
【休館日】 火曜日(祝休日の場合は翌平日)
【料金 】大人100円、小・中学生50円

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