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掲載号:2020/06/01   福岡市博多区

知っていますか 博多区の遺跡 比恵・那珂遺跡群 2020/06/01

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JR博多駅から竹下駅周辺に広がる「比恵・那珂遺跡群」は、今から約2千年前にたくさんの人々が暮らし、政治や交易の中心として栄えた場所です。

ここで発見されたさまざまな遺物から、歴史をひもとく多くの発見が生まれています。

比恵・那珂遺跡群全体図

遺跡群の発見

比恵・那珂遺跡群は、旧石器時代から戦国時代までの長い時代にわたり人々が暮らした跡です。

大正時代に歴史的重要性が評価され、昭和13年に初めて発掘調査が行われました。
今でも、新たな開発や土木工事などの際にはその都度調査が行われ、その回数は338回に上ります。

発掘当時の比恵遺跡。奥には春住小学校が映っている写真

奴国の中心地

弥生時代に大きな権力を持っていた国「奴国(なこく)」の名は、志賀島で発見された金印に刻まれるほか、中国の史書「魏志倭人伝(ぎしわじんでん)」にも登場します。
当時、同遺跡群は奴国の中心地として栄えました。
国内外の土器なども発見され、ここで交易が盛んに行われていたことが分かります。

続く古墳時代の初めには、当時の王墓とされる前方後円墳・那珂八幡古墳(市指定史跡)や、当時の道路とされる全長1・5キロメートルの並列溝が造られるなど、国の発展が続いたことが明らかになりました。

比恵遺跡で出土した三角緑神獣鏡と銅剣の写真。銅剣を包んでいた布は世界最古の絹織物といわれている。

 

日本書紀にも登場

奴国の衰退後に実権を握った「ヤマト王権」が造った倉庫群の跡も、同遺跡群内の比恵遺跡(国指定史跡)で発見されました。
柱が建っていたとされる穴などから、倉庫は整然と並べられ、周りを厳重な柵で囲まれていたことが分かりました。
ここは、「日本書紀」に記されている、当時の重要な施設「那津官家(なのつのみやけ)」であったといわれています。

はるか昔に多くの人々がこの場所で生活し、その営みは現代まで脈々と続いています。
今は当時の面影は残っていませんが、何気なく歩いている道も、歴史を知ることでいつもと違った景色に見えてくるかもしれません。

キャラクター・コウコちゃんのイラスト

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