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掲載号:2020/09/15   特集記事, 市政だより記事

いつまでも、住み慣れた場所で自分らしく〜認知症フレンドリーシティ〜 2020/09/15

お問い合わせの際は、過去の記事もございますので、掲載時期をご確認ください。

福岡市は、認知症の人やその家族が生き生きと暮らせるまち「認知症フレンドリーシティ」を目指し、相談窓口の設置や介護予防、認知症の人とその家族のサポートなど、さまざまな取り組みを行っています。

 

福岡市の取り組み「福岡100」のロゴイラスト

 

精神科医で、たろうクリニック(福岡市東区名島)院長の内田直樹さんに認知症について聞きました。

 

「認知症を恐れず、正しく理解することが重要」と話す内田直樹さんの写真

 

認知症とは、脳の機能が何らかの原因で低下して認知機能の障害が起こり、生活に支障を来している状態のことをいいます。

 

認知症を引き起こす最大の原因は加齢です。

 

自分も家族も地域の人も、誰もが歳を取れば認知症になり得るということを理解する必要があります。

 

 

 

●物忘れ
~加齢と認知症によるものとの違い~

 

物忘れの多くは加齢によるものですが、認知症による場合もあるので、早めに相談・受診しましょう。

 

加齢と認知症によるものとの違い一覧表

 

加齢によるもの
・出来事の一部を忘れる
認知症によるもの
・出来事自体を忘れる

 

加齢によるもの
・物忘れの自覚がある
認知症によるもの
・物忘れの自覚がない

 

加齢によるもの
・名前が思い出せない
認知症によるもの
・誰なのか分からない

 

加齢によるもの
・今日の日時が分かる
認知症によるもの
・今日の日時が分からない

 

加齢によるもの
・食べた物を忘れる
認知症によるもの
・食べたことを忘れる

 

 

 

■認知症を恐れず、
社会とのつながりを持ち続けよう

認知症には特別な予防法はありません。

歳を重ねると、認知機能が衰えてくるのは当然のことです。

 

しかし、認知症に備えることはできます。

 

生活習慣病との関連性も指摘されていますので、

「運動」

「規則正しい生活」

「バランスのよい食事」

「人との会話」

など、普段から私たちが健康な生活を送る上で良いとされていることを行って備えましょう。

 

趣味を楽しんだり、地域の活動に参加したり、役割や目的を持って社会とのつながりを維持している人は、進行が遅くなるというデータもあります。

 

新しことにチャレンジするのもよいでしょう。

 

筋肉トレーニングしている写真。認知症に効果的な運動には筋肉トレーニングの他にウォーキングやストレッチ。

 

 

 

●一人で抱え込まず、
専門機関に相談を

相談することで、適切にアドバイスしてもらえるだけでなく、不安な気持ちも和らぎます。

 

相談する専門機関一覧

 

認知症かもしれないので受診したい場合
・かかりつけ医
・認知症サポート医
・認知症相談医
・もの忘れ外来など

認知症かもしれないので相談したい場合
・いきいきセンターふくおか
・各区地域保健福祉課

 

■認知症の
サインを見逃さない

症状は人それぞれですが、

「日付けが分からない」

「約束を忘れる」

「薬の飲みすぎや飲み忘れがある」

といった変化に周囲も早く気付くことが大切です。

 

もし、今までできていたことができなくなったら、歳のせいにするのではなく、「認知症かもしれない」と思ってみることが大切です。

 

診断されるのを恐れて、引きこもってしまうと、ますます症状は悪化します。

早期に発見し、対応すれば、進行を遅らせることができます。

周囲のサポートを受けながら、これまでと変わりない生活を続けることも可能です。

 

認知症について正しく理解し、自分にできることから始めましょう。

 

 

●気付きのためのチェックリスト

□同じことを何度も聞く

□物をなくしたり、置き忘れたりする

□慣れた道で迷う

□簡単な計算を間違える

□料理や片付け、運転などでミスが多くなった

□外出をおっくうがるようになった

□好きだったことに興味や関心がなくなった

□イライラや落ち込みなど、情緒が不安定になった

 

福岡市認知症疾患医療センターのホームページ

(「福岡市 認知症疾患医療センター」で検索)に詳しく掲載されています。

 

探し物がみつけられないイラスト

 

 

認知症は他人事ではありません。

社会全体が、認知症の人やその家族にとっても生活しやすく変わっていくことが求められています。

 

認知症に備え、誰もが安心して暮らせるまちにしていきましょう。

 

 

 

高齢者の身近な相談窓口
「いきいきセンターふくおか」

 

「いきいきセンターふくおか(市地域包括支援センター)」は、高齢者が住み慣れた地域で自立した生活を続けられるよう、福岡市が設置した相談窓口です。

 

青い看板や黄色いのぼりが目印のいきいきセンターふくおかの写真

 

市内57カ所にあり、保健師、社会福祉士、主任ケアマネジャーの資格を持つスタッフが、健康づくり、医療、介護に関する相談に応じています。

 

「一人暮らしの親に介護が必要になった」

「友人が金銭管理ができなくなったようだ」

 

など、本人以外からの相談も可能です。

 

状況に応じて専門機関を紹介したり、関係機関と連携したりしながら、解決できるようサポートします。

 

各センターの連絡先は、福岡市ホームページ(「福岡市 いきいきセンターふくおか」で検索)で確認するか、各区地域保健福祉課=下記=にお問い合わせください。

 

 

早期治療・早期対応に向け
認知症サポートチームが支援します

「治療を受けてくれない」

「身の回りのことができなくなっている」

など、認知症の症状で周囲が対応に困っていることはありませんか。

 

認知症の専門医と医療、福祉・介護の専門職で構成される認知症サポートチームが、認知症の人、またはその疑いがある人とその家族を訪問し、最長で6カ月を目安に支援します。

 

現在の状態、生活環境等を把握した上で、かかりつけ医と連携しながら適切な治療や介護保険サービスの利用につなげます。

 

 

対象は、市内在住の40歳以上で自宅で生活し、

▽認知症が疑われる人

▽認知症で医療や介護サービスを受けていない、または中断している人

─などです。

 

「いきいきセンターふくおか」にご相談ください。

 

 

【問い合わせ先】
各区地域保健福祉課

各区地域保健福祉課の問い合わせ先一覧表


電話
ファクス


092-645-1087
092-631-2295

博多
092-419-1099
092-441-0057

中央
092-718-1110
092-734-1690


092-559-5132
092-512-8811

城南
092-833-4112
092-822-2133

早良
092-833-4362
092-833-4349

西
092-895-7078
092-891-9894

 

 

「認知症フレンドリーシティ」に向けて

 

●ユマニチュード(R)

ユマニチュードとは、フランス語で「人間らしさ」を意味します。

 

認知症の人に有効なケアの技法の一つで、「あなたのことを大切に思っています」ということが相手に伝わるようにするための技術と、その技術を実践する際の考え方(ケアの哲学)から構成されています。

 

ユマニチュードの四つの柱

 

●見る

できるだけ正面から水平に、長く相手の瞳を見つめる

 

 

 

●話す

穏やかな声でゆっくりと、前向きな言葉で正面から話し掛ける

 

 

 

●触れる

優しく、ゆっくりと広い面積で触れる。

腕をつかんだり、引っ張ったりしない。

優しく下から支える

 

 

 

●立つ

ケアを行うときは、相手ができるだけ立つ時間を増やす

 

 

 

 

ケアを行う人の思いが伝わることで、「ケアを拒否していた人が穏やかに受け入れるようになった」などの効果が確認され、介護者の負担軽減にもつながっています。

 

12年前から妻の信子さんを介護している省一さんは、3年前に信子さんを連れてユマニチュード講座に参加しました。

 

受講前は、何度も同じことを聞いてくる妻に「さっき言っただろう」と、よく怒りをぶつけていたという省一さんは、

 

「相手の立場を尊重したケアの技法を学んだおかげで、妻のペースに合わせられるようになり、介護が楽になりました。妻がこうしたいと思っていることをくみ取って行動しています。妻も落ち着いたのでしょう。手をつなぐと、しっかりと握り返してくれます。日課の朝夕の散歩では、一緒に花を見て楽しんだりしています」

 

と話しています。

 

 

「今が一番幸せです」と話す省一さんと信子さんの画像

 

 

9月26日(土)には、日本ユマニチュード学会で、本市の取り組みが紹介されます。

 

オンラインでの視聴も可能です。

 

詳細は、ホームページ(「日本ユマニチュード学会」で検索)でご確認ください。

 

オンライン講座を開催

12月と2021年2月には、市民を対象にオンラインによるユマニチュード講座が行われます。

 

 

●認知症の人にもやさしいデザイン

 

情報プラザ(市役所1階)、政府刊行物販売所(市役所地下1階)で220円で販売されている手引きの写真

 

認知症の人にもやさしいデザインは、

「認識してほしい場所は、色の対比をつけて注意を引く」

「迷いやすい場所には、目印となるものを置く」

など、高齢者を含む全ての人にとっても、分かりやすいデザインです。

 

福岡市は、「認知症の人にもやさしいデザインの手引き」を作成し、福岡市ホームページで紹介しています。

 

 

例えば、

▽鏡に映った自分の姿を認識できず、不安になる人もいるため、必要に応じてカバーを掛ける

▽食べ物と食器の色を対比させ、食べ物がはっきりと認識できるようにする

 

色の濃い食べ物は色の薄い器に盛られている一例写真

 

─など、自宅でも取り組める事例を交え、自宅や施設をより過ごしやすい環境に整えるための30のポイントが写真とイラスト付きで紹介されています。

 

11月25日(水)には、認知症の人にもやさしいデザインの内容や、導入方法に関する説明会をオンラインで行います。

 

●認知症カフェ

認知症カフェは、地域の人などが中心となって開催しています。

認知症の人やその家族、地域の人など、誰もが参加でき、ゆっくりとくつろげる場所です。

 

認知症への理解を深める場となっているカフェの写真

 

介護や福祉の専門職に相談したり、体を動かしたり、お茶を飲みながら雑談をしたり、内容はさまざまです。
開催場所は、福岡市ホームページに掲載しています。

 

●認知症ハンドブック

認知症の状態ごとに、特徴的な症状と生活上のアドバイスを紹介しています。

また、当事者や家族が抱えやすい悩みについてQ&A形式で答えています。

 

情報プラザ(市役所1階)、各区地域保健福祉課で配布するほか、福岡市ホームページからもダウンロードすることができます。

 

認知症フレンドリーシティの取り組みについては、福岡市ホームページ(「福岡市 認知症」で検索)をご覧ください。

 

 

 

 

認知症になっても
生きている喜びを感じていたい

私は、8年前に若年性認知症(※)と診断されました。

「この先どうなるんだろう」という恐怖に襲われ、それまでできていたことができなくなるたびに、動揺し、混乱しました。

それでも、できることは自分でしたいと思い、後から確認できるように自分の行動や思ったこと、人と話したことなどをノートに書き留めることにしました。

方角が分からなくなるので、道に迷っても困らないように、「私は若年性認知症です」と書いたヘルプカードを首に掛けて外出しています。

 

できないことも、工夫すればなんとかなります。

認知症への理解が進めば、誰もが生きやすくなると思います。

自分の人生です。認知症になっても、生きている実感を持ちたいし、喜びも感じたい。

その一つ一つの思いが明日につながると思うからです。

 

〈72歳〉

※65歳未満で発症する認知症

 

 

 

福岡市介護予防応援WEBサイト

ホームページ  https://ssl.city.fukuoka.lg.jp/yokatore/  福岡市は、介護予防に役立つ体操を「よかトレ」と名付け、推奨しています。

 

「よかトレ」の動画をはじめ、健康づくりに関するさまざまな情報を紹介しています。

 

福岡市健康づくりイメージキャラクターよかろーもんが体操しているイラスト

 

 

【問い合わせ先】
認知症支援課
電話 092-711-4891
FAX 092-733-5587

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