福岡市博物館は
令和2年10月18日に開館30周年を迎えます
「ふくおかの名宝」を探しに行こう
平成2(1990)年10月18日に開館した福岡市博物館は、全体がハーフミラーで覆われ、斬新なデザインを取り入れながらも重厚な外観で、シーサイドももち地区の文化的シンボルとなっています。
正面入り口側には2000平方メートルの池が広がり、博物館の姿を水面に映し出しています。
●福岡市博物館誕生
かつて福岡市の資料収集を行っていた福岡市立歴史資料館(現・福岡市赤煉瓦(れんが)文化館)が手狭になり、その後継となる博物館を造るため、昭和58(1983)年に博物館建設準備室が発足しました。
当初は福岡市美術館付近にという構想もありましたが、広い敷地が確保できる百道浜の埋め立て地に建設することが決定しました。
その後、百道浜~地行浜一帯で平成元年3月~9月に福岡市制100周年を記念する「アジア太平洋博覧会」(よかトピア)を開催。
福岡市博物館の建物は、同博覧会のメイン会場である「テーマ館」として使用され、中国や韓国からの資料も展示されました。
そして、よかトピア終了の翌年、福岡市博物館が満を持してオープン。
多彩な映像など当時の先進的な展示方法や斬新な建築を手本にしようと、国内外から多くの要人や視察団が訪れました。
開館記念展「大航海時代と博多」では、西洋諸国が競ってアジアに進出していた15世紀後半からのいわゆる大航海時代の、世界から見た博多の位置付けが分かる貴重な資料などが展示されました。
開館に合わせて発行された福岡市博物館の広報誌「Facata(ファカタ)」創刊号です。
大航海時代に西洋人が博多をFacataと呼んでいたことから、対外交流をメインテーマとする福岡市博物館のイメージにふさわしいと、この名前が選ばれました。
●地域の歴史と民俗を研究・展示する博物館として
福岡市博物館は、福岡市民の皆さんをはじめ多くの人々からの寄贈・寄託を受け、たくさんの「宝」を収集してきました。
国宝金印や大身鎗(おおみやり) 名物「日本号」など福岡藩主・黒田家にまつわる名品から福岡市民の暮らしに密着した貴重な資料まで、その数は17万件以上に及びます。
この秋、福岡市博物館に「ふくおかの名宝」を探しに出掛けてみませんか。
「みんなでふりかえる
福岡市博物館の思い出」
平成28年10月、「釣道楽の世界展」関連イベントとして、博物館の池でなんとザリガニ釣り大会が行われました。
通常、池の水は塩素処理され生き物はすめないのですが、この日は特別。
参加者は1日限りの「特設釣り堀」を楽しみました。
「福岡市博物館の思い出」をテーマにしたエッセー、写真、イラストを募集しています。
応募方法は10面情報BOXをご覧ください。
カードを集めて
「ふくおか」の秘密を解き明かせ
ふくおか歴史お宝クエスト
福岡市の文化財を題材にした「ふくおか歴史お宝カード」を集めると、もれなく福岡市博物館開館30周年記念展「ふくおかの名宝」の割引券等がもらえます。
カード集めは、「福岡城むかし探訪館」(福岡市中央区城内)からスタート。
ゴールは福岡市博物館です。
集めるカードは、福岡城跡周辺で配布する「ミッションカード」と、博多旧市街などで配布する「プレミアムカード」の2種類です。
ルールや期間、カードの配布場所など詳細は、ホームページ(「福岡福岡市博物館30周年」で検索)で確認するか福岡市博物館へ問い合わせを。
おうちDE楽しめる
3D福岡市博物館
福岡市博物館のホームページで、お薦めの名品7点の3D画像を公開しています。
上下左右好きな位置から眺めるもよし、拡大して細部までじっくり見るもよし。
名品にまつわる説明も併せて紹介しています。
封泥ワークショップで
金印をもっと知ろう
「こども博物館」スペシャル
今から約2千年前、国宝・金印がどのように使われていたのかを、金印の精巧なレプリカを使って体験しませんか(約15分)。
体験者には「封泥レターセット」をプレゼントします。
※大人も参加できます。
「おうちDE福岡市博物館」掲載のコンテンツを手軽に楽しめるコーナーもあります
【日時】
2020年10月10日(土)
午前10時~正午、
午後1時~3時
【場所】
1階グランドホール
【定員】
各回50人(先着)
【申し込み】
不要料金無料
特別展
福岡市博物館開館30周年記念展
ふくおかの名宝
―城と人とまち―
【日時】
2020年10月10日(土)~11月29日(日)
【場所】
特別展示室A・B
【料金】
一般・高大生700円、中学生以下無料
※開館記念日の10月18日と文化の日の11月3日は観覧無料。
※会期中に限り、本展覧会のチケットで常設展示・企画展示も観覧できます。
●福岡藩主・黒田家の「あの名刀」を同時公開
福岡市博物館の所蔵品の中から、国宝や重要文化財をはじめ、えりすぐりの名品を展示します。
国宝 刀 名物「圧切長谷部」と国宝 太刀 名物「日光一文字」は、例年1月と2月にそれぞれ期間限定で公開しています。
本展では、この二つの国宝を同時公開するほか、甲冑(かっちゅう)なども一挙に展示します。
さらに、中世の貿易都福岡市・博多と城下町・福岡を中心に、歴史や文化、人々の暮らしを今に伝える品々も紹介します。
また、江戸時代に健康指南書「養生訓」を著した儒学者・貝原益軒や「オッペケペ節」で一世を風靡(ふうび)した演劇人・川上音二郎ら先人たちの足跡をたどる資料のほか、博多人形などの伝統工芸品、博多の祭りの歴史に関する絵画や古写真なども展示。
重要文化財洛中洛外図屏風(らくちゅうらくがいずびょうぶ)をはじめとする美術工芸品も公開します。
福岡が誇る「名宝」を、ぜひご覧ください。
常設展示・企画展示
【料金】
一般200円、高大生150円、中学生以下と福岡市内に住む65歳以上無料
(常設展示・企画展示共通)
※開館記念日の2020年10月18日と文化の日の2020年11月3日は観覧無料。
■新収蔵品
「ふくおかの歴史とくらし」
【日時】
2020年11月29日(日)まで
【場所】
企画展示室1~4
福岡市博物館は、福岡市民の皆さんから寄贈・寄託された資料を末永く活用できるよう時間と手間をかけて整理し、受け入れから3年後に公開しています。
今回は、平成29年度に収集した新収蔵品の中から、およそ80点を紹介します。
企画展示室内の黒田家名宝展示コーナーでは、大身鎗名物「日本号」を常時展示しています。
■やまいとくらし
~今みておきたいモノたち~
【日時】
2020年11月29日(日)まで
【場所】
常設展示室
新型コロナウイルスは、私たちの生活に大きな影響を与えています。
福岡市博物館も、密集を避ける観覧方法など、さまざまな感染予防対策を講じながら展示を行っています。
本展示では、こんな「今」だからこそ見てほしい「やまいとくらし」にまつわるものを集め、伝染病などさまざまな災厄に人々がどのように向き合い、暮らしてきたかを紹介します。
常設展示室では、国宝金印や重要文化財庚寅銘大刀(こういんめいたち)の展示のほか、福岡が歩んできた歴史や人々の暮らしを紹介しています。
秋の舞鶴公園へ
~福岡城跡・鴻臚館(こうろかん)跡を訪ねてみませんか~
貴重な歴史文化遺産である福岡城跡や、古代の迎賓館である鴻臚館跡もまた、大切な「ふくおかの宝」です。
特別展「ふくおかの名宝」会期中、福岡城・鴻臚館案内処「三の丸スクエア」(福岡市中央区城内)にある二つの施設で、福岡市博物館の所蔵品にちなんだ企画を行います。
※施設利用者に特別展割引券(200円分)を進呈。
●舞遊(まいゆう)の館
電話 092-707-3191
着物体験等ができる「舞遊の館」では、和装で「日光一文字パフェ」を楽しめる特別プラン(5,200円)を実施。
洋服の上から気軽に羽織れる着物ジャケットを着て福岡城跡を散策した後は、福岡市博物館近くのホテルのカフェでパフェを楽しみませんか。
●如水庵
電話 092-711-0052
和菓子や軽食が楽しめる「如水庵」では、名鎗(めいそう)「日本号」の名前が付いたどら焼きを販売中(1個173円)。
黒田家の家紋をかたどったもなかをのせたソフトクリーム(520円)など、福岡城店限定のメニューも用意しています。
プレゼント
福岡市博物館開館30周年記念展「ふくおかの名宝」の観覧券をペア5組10人に差し上げます。
はがきに住所、氏名、年齢と「あなたが最近幸せを感じたこと」を書いて、2020年10月9日(必着)までに福岡市広報課「博物館」係(〒810-8620福岡市役所10階)へ。
当選者に、2020年10月13日ごろ観覧券をお送りします。
福岡市博物館
Fukuoka City Museum
【場所】
福岡市早良区百道浜三丁目1-1
電話 092-845-5011
FAX 092-845-5019
【開館時間】
午前9時半~午後5時半
(入館は5時まで)
【休館日】
月曜日※2020年11月23日(月・祝)は開館、24日(火)は休館。
※設備の改修等のため、2020年11月30日から休館します(2021年4月ごろ開館予定)。