動物園だより <第3回> ツシマヤマネコの保護・繁殖に取り組んでいます
野生のツシマヤマネコは、長崎県の対馬(つしま)だけに生息する国の天然記念物です。
その数は推定100頭弱で、絶滅の危機に瀕(ひん)しています。
「種の保存」への取り組みは、動物園が担う重要な役割の一つです。
福岡市動物園では、保護したツシマヤマネコの飼育を1996年から開始し、2000年に初めて繁殖に成功しました。
現在までに55頭が生まれ、日本で一番の繁殖実績があります。
生まれた子ネコたちは、国内の動物園などに転出し、同園は、現在5頭を飼育しています。
警戒心が強いため、展示しているのはオスの「こう」のみです(冬~春の繁殖期は、非公開)。
10月8日の「ツシマヤマネコの日」にちなみ、毎年10月に啓発イベント「ヤマネコ祭」を開催しています。
2020年は、10月1日(木)~31日(土)にパネル展示を行うほか、10月3日(土)には飼育員による特別ガイドを行います。
詳細は福岡市ホームページ(「福岡市動物園」で検索)でご確認ください。
【場所】
福岡市中央区南公園
電話 092-531-1968(総合案内所)
FAX092-531-1996
【開館時間】
午前9時~午後5時
※入園は閉園の30分前まで
【料金】
大人600円、高校生300円、中学生以下と福岡市内に住む65歳以上は無料
【休館日】月曜日(祝休日の場合は翌平日)