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掲載号:2020/10/15   特集記事, 市政だより記事

福岡市美術館で過ごす芸術の秋 2020/10/15

お問い合わせの際は、過去の記事もございますので、掲載時期をご確認ください。
福岡市美術館
FUKUOKA ART MUSEUM
福岡市美術館 FUKUOKA ART MUSEUMのロゴイラスト

 

福岡市美術館で秋を楽しむ レオナール・フジタと布と

 

この秋、福岡市市美術館で特別展「藤田嗣治と彼が愛した布たち」が開催されます。

画家・藤田嗣治の絵のモチーフとして重要な役割を果たしている「布」にスポットを当てた展覧会です。

 

これまであまり語られることのなかった藤田の布への思いをひもとき、知られざる藤田の魅力に迫ります。

 

猫のイラスト

 

 

特別展
「藤田嗣治と彼が愛した布たち」

【日時】
2020年10月17日(土)~12月13日(日)

 

【料金】
一般1300円(65歳以上は1200円)、高大生800円
※中学生以下無料

 

 

 

レオナール・ツグハル・フジタ

藤田嗣治は、明治19(1886)年、東京の陸軍軍医の家に生まれ、父の上司だった森鴎外の勧めで東京美術学校(現・東京芸術大学)に進学します。

 

26歳でフランスへ渡り、パリのモンパルナスで生活を始めました。

 

藤田は、1920年代にパリで制作活動を行った芸術家たち「エコール・ド・パリ」の一人で、ピカソやモディリアーニらと交流します。

彼らの自由な画風に影響を受けながら、西洋絵画に日本画の技術を融合させた独自の技法を生み出しました。

 

美しい女性や猫を多く描き、パリで高く評価されます。

特に裸婦は「乳白色の肌」と絶賛され、人気を博しました。

 

フランスで才能を開花させた藤田は、中南米を経由し凱旋帰国します。

昭和8(1933)年に拠点を日本に移し、昭和13年ごろから第二次世界大戦が終わるまで、祖国に貢献しようと戦争画に取り組みました。

しかし戦後、戦争協力者として画壇から批判を浴び、日本を離れます。

 

再びパリで暮らし始め、昭和30(1955)年にフランス国籍を取得。

4年後、72歳でカトリックの洗礼を受け、レオナールという洗礼名を与えられます。

 

晩年は、パリ郊外のエソンヌ県にあるアトリエで、絵を描きながら過ごしました。

 

 

 

展覧会の見どころを学芸課の山口洋三係長に聞きました。

 

学芸課の山口洋三係長の写真。「ゆっくり楽しみたい人は会期の前半にお越しください」と話す山口係長。

 

 

藤田の代名詞ともいえる「乳白色」。

実は裸婦のすべすべした肌をより美しく見せているのは、背景や小物として使用され、細部まで緻密に描かれた「布」たちでした。

彼の作品で、染織品や衣装ほど重要な役割を果たしたものはありません。

 

ジュイ布の写真

 

 

藤田が昭和43(1968)年に最期を迎えるまで過ごした、パリ郊外の住居兼アトリエ「メゾン=アトリエ・フジタ」には、藤田が描いた布の実物も数多く残されています。

本展では、「メゾン=アトリエ・フジタ」所蔵の、実際に描かれている布をフランスから借用し、絵画と共に展示します。

 

 

藤田は針仕事にも熱心でした。

本展では、彼が収集した布はもちろん、自分で作った衣服や小物も展示します。

自分の服だけでなく、この時代に自分と妻のマスクや手袋を手作りしていたというから驚きます。

フランスでの生活や祖国・日本への思いが、彼の針仕事から垣間見えます。

 

藤田嗣治《片身替袢纏》メゾン=アトリエ・フジタ、 エソンヌ蔵の写真

 

 

戦争画も1点展示します。

この作品からも、彼の日本人としてのアイデンティティーや人物像が伝わってきます。

 

賢くて仕事熱心で人を喜ばせることが好きな藤田が、多くの人に愛された理由を感じてもらえると思います。

 

コレクション展示室ではダリ、ミロ、ウォーホル、草間彌生らの作品に加え、インカ・ショニバレCBE《桜を放つ女性》等のモダンアートも併せて展示しています。

 

 

 

【関連企画展示】
藤田嗣治と関わった画家たち

 

【日時】
2020年10月27日(火)~12月27日(日)

 

特別展にちなみ、藤田と何らかの関わりを持つ、または藤田に強い関心を向けた画家たち、「中村研一」「吉原治良」「菊畑茂久馬」などの作品を特集します。

 

※特別展のチケットに本展の観覧券も付いています。

 

 

 

【関連講演会】
<1>藤田嗣治と彼が愛した布たち

 

【日時】
2020年10月25日(日)
午後2時~(30分前から受け付け)

 

【場所】
1階ミュージアムホール

 

【定員】
86人(先着)

 

【料金】無料

 

 

 

特別展を企画した岩永悦子部長が、見どころを話します。

岩永悦子部長の写真

 

藤田は、フランスのアンティークの布から日本の藍染めまで、幅広く布を集め、描きました。

本展では、「布から見た藤田」という視点で、布や衣装への愛着・関心が藤田の画業に何をもたらしたのかを探ります。

 

<2>フジタよ眠れ
-菊畑茂久馬の戦争画論を読む

 

【日時】
2020年11月8日(日)
午後2時~(30分前から受け付け)

 

【場所】
1階ミュージアムホール

 

【定員】
86人(先着)

 

【料金】
無料

 

 

福岡で活躍した画家・菊畑茂久馬は、日本で初めての戦争画の論客としても知られます。

彼の著書『フジタよ眠れ』を読み解き、菊畑は藤田の戦争画に何を見たのかを、山口洋三係長が解説します。

 

※新型コロナウイルスの感染状況によって中止になる場合もあります。

ホームページ(「福岡市美術館」で検索)でご確認ください。

 

 

 

 

秋の福岡市美術館でのんびり

 

2階
レストラン「プルヌス」

特別展「藤田嗣治と彼が愛した布たち」の会期中、2020年10月17日(土)~12月13日(日)にホテル・ニューオータニが運営するレストラン「プルヌス」で、スペシャルコースが楽しめます。

 

レストラン・プルヌスの写真。営業時間は当面の間、午後11時半~午後3時半(土・日・祝休日は午後5時半まで)

 

 

名作の数々に描かれている「乳白色の肌」を思わせるカブのポタージュや、パリで藤田が通っていたレストランの名物料理「ブイヤベース」をアレンジした一品などが味わえます。

 

観覧の後は、大濠公園を眺めながら、館内でゆっくりお過ごしください。

 

特別展スペシャルコース(3,300円)の写真。ほかにもミュージアムランチ(2,090円)やオムレツセット(1,760円)、パスタセット(1,870円)などがあります。

 

 

 

1階
カフェ「アクアム」

カフェ「アクアム」では、サンドイッチ(550円)等の軽食やデザート、ドリンク類などが楽しめます。

 

カフェ・アクアムの写真。営業時間は午後11時~午後5時半(土・日曜・祝休日は午前9時半から)

 

 

天気の良い日はテラス席でどうぞ。

大濠公園側からの入店も可能で、テイクアウトもできます。

大濠シュー(462円)などのホテルスイーツは、お土産にもぴったりです。

 

 

 

 

ミュージアムショップ
オリジナルグッズ

1階エントランスにあるミュージアムショップ(午前11時~午後5時半)には、特別展に合わせて藤田嗣治コーナーが設けられています。

 

福岡市美術館マスコット 「こぶうしくん」の写真

 

 

■ポストカード
レオナール・フジタ《仰臥(ぎょうが)裸婦》ほか

多くの種類のポストカードを販売しています。

フジタをはじめ、同館所蔵品のポストカードが特に人気です。

 

 

■伝統工芸×アート
「福かぶり猫」フジタの猫

縁起物「福かぶり猫」は、博多人形師・小副川太郎氏によるもので、袋に入りたがる猫の習性から「袋をかぶる=福をかぶる」そして「福岡ぶる」になぞらえた、福岡ならではの招き猫です。

 

福かぶり猫の写真

 

 

「フジタの猫」は、当館オリジナルバージョンとして、同館所蔵のレオナール・フジタ《仰臥裸婦》をモチーフに作られました。

 

 

 

 

福岡市美術館初のファッションショー
2020年11月20日(金)開催
福岡アジアデザイナーズショー2020

 

世界で活躍するコスチュームデザイナーARAKISHIROによるトークショーとファッションショーが、2020年11月20日(金)に市美術館で開催されます(要申し込み)。

 

レディー・ガガやMISIAの 衣装を手掛けるARAKI氏の写真

 

トークショーは午後3時半~5時、ファッションショーは午後7時から実施されます。

 

屋内階段で行われるファッションショーのテーマは「新生命体」。

ARAKI氏の新作衣装が登場します(オンライン配信あり)。

 

衣装の一部は、九州大学農学研究院および同大学芸術工学研究院SDGsデザインユニットとの共働で製作。

環境に優しい衣装として注目されています。

 

二酸化炭素削減や優れた強度といった蚕の 特性を生かした衣装など独創的な作品の数々の写真

 

 

2020年10月20日(火)から、ARAKI氏の作品を市美術館1階ロビーに展示。

ショーで披露された衣装は、2020年12月1日(火)~6日(日)に市美術館2階ギャラリーに展示します。

 

 

詳しくは、ホームページ(「FADS2020」で検索)をご確認ください。

 

問い合わせは、クォンタイズ(電話FAX092-791-2522平日午前11時~午後7時)へ。

 

 

 

●トーク&ファッションショー

 

【料金】
一般1,800円、学生1,200円、中学生以下無料

 

チケットはコードからも購入可。

当日空きがあれば当日券も販売します。

 

料金など詳細はホームページでご確認ください。

 

FADS2020のロゴマーク画像

 

 

 

 

福岡市美術館
FUKUOKA ART MUSEUM

福岡市美術館の写真

【場所】
福岡市中央区大濠公園
電話 092-714-6051
FAX 092-714-6071

 

【開館時間】
午前9時半~午後5時半
※10月の金・土曜日は午後8時まで開館
(入館は閉館の30分前まで)

 

【休館日】
月曜日(祝休日の場合は翌平日)

 

【料金】
企画展・コレクション展共通
一般200円、高大生150円、中学生以下と市内に住む65歳以上は無料。

2020年11月3日文化の日は無料
※特別展のチケットに、企画展・コレクション展の観覧券が付いています。

 

 

 

 

図書館司書おすすめの本

この本は、藤田嗣治の生涯を通じた創作活動を知ることができる一冊です。

「素晴らしき乳白色」の裸婦をはじめ、緻密に描かれた布や小物、晩年の子どもを主題とした作品や宗教画まで、豊富な図版やコラム等と共にお楽しみください。

裁縫姿の自画像も必見です。

 

福岡市総合図書館の2階レファレンスカウンター前に藤田嗣治に関する本を集めました。

秋の夜長にお薦めです。

(司書・寺田紀子)

 

 

福岡市総合図書館は、図書資料・文書資料・映像資料の3部門で構成され、映像ホール・シネラ、ミニシアターも併設しています。

蔵書は約130万冊。

インターネットで蔵書検索が可能です。

読書の秋をお楽しみください。

 

 

 

福岡市総合図書館

【場所】
福岡市早良区百道浜三丁目
電話 092-852-0600
FAX 092-852-0609

 

【開館時間】
午前10時~午後8時
(日曜・祝休日は7時まで)

 

【休館日】
月曜日(祝休日の場合は翌平日)、
月の末日(土・日・月曜・祝休日の場合は翌平日)

 

 

招待券プレゼント

福岡市美術館特別展「藤田嗣治と彼が愛した布たち」の招待券をペア5組10人にプレゼントします。

 

はがきに住所、氏名、年齢と「最近幸せを感じたこと」を書いて、2020年10月20日(必着)までに広報課「フジタ」係(〒810-8620市役所10階)へ。

 

当選者には、26日ごろ直接招待券を郵送します。

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