市民の暮らしと命を守る~市消防局の取り組み~

福岡市内には、七つの消防署と23の出張所があり、福岡市民の皆さんの暮らしと命を守るために、約800人の消防隊員が働いています。

 

365日24時間体制で火災や地震などの災害に備える消防隊の活動を紹介します。

 

 

福岡市消防局マスコットキャラクターファイ太くんの画像

 

 

 

 

災害現場で指揮を執る中央消防署の山下和文大隊長(59)に聞きました。

 

山下大隊長の写真。「隊員一丸となって全力を尽くします」と山下大隊員

 

私たち消防隊は、災害現場で消火を行う警防隊、人命救助を行う救助隊、急病人やけがをした人を救護する救急隊などで構成され、それぞれが連携しながら任務を果たしています。

 

私は災害現場の「司令塔」として、指令センターから送られてくる情報を基に活動方針を決めます。

 

災害の状況や、要救助者の情報、各隊の活動状況の報告、指令センターからの情報などを集約し、刻々と変化する現場の状況を見極めながら指示を出していきます。

 

現場に設けられた「現場消防本部」の写真。指令センターや隊員と無線で交信し活動を支える。

 

 

●現場を支える日々の訓練

一昨年、都福岡市高速天神北ランプのすぐそばに中央消防署を移転しました。

 

中高層建物の居室を再現した部屋や、水難救助訓練にも活用できる水槽など、充実した訓練施設を備えています。

 

中央消防署(中央区那の津二丁目)で行われた訓練写真。消防隊はポンプ車からホースを伸ばして消火に向かう。

 

一刻を争う現場では、隊員一人一人に細かい指示を出すことはできません。

 

そのため、各自がどんな状況にも対応できるよう、住宅、ビル、地下、車両など、さまざまな場面を想定した実地訓練や図面を使っての訓練(シミュレーション)を行っています。

 

はしごで2階に上り、ロープを使って要救助者を救出する訓練の写真。

 

先日、マンションから煙が出ているとの通報を受け、現場に急行すると、2階から炎が上がっていました。

 

警防隊が放水しようとしたとき、窓ガラスの向こうに人影が見えました。

 

すかさず救出の指示を出し、救助隊がはしごで2階に上り、逃げ遅れた高齢の男性をベランダからロープを使って救出しました。

 

まさに、いつもの訓練の成果が出た瞬間でした。

 

 

●万全の態勢で被害を最小限に

多くの危険が潜む災害の現場では、小さなミスが大きな事故につながります。

また、隊員が一人でも離脱してしまうと、隊が機能しなくなります。

そうなれば、助けられるはずの命が助からないかもしれません。

 

屋内進入の前に、5人の隊員が命綱を結び付けて安全を確保している写真

 

危険と常に隣り合わせだからこそ、隊員たちには日頃から危険を予測・察知して行動するようにと厳しく指導しています。

 

出動時と平時では気持ちを切り替えること、バランスのよい食事と十分な睡眠を取って体調を管理すること、休日はリフレッシュするなどしてストレスをためないことなども、当たり前のことですが、いつも心掛けています。

 

 

 

出動の準備は万全です

平尾出張所の白壁大輝隊員(26)の写真

 

同じ現場は二度とありません。

 

どんな状況でも、平常心で臨めるよう、訓練や体力トレーニングなどに毎日励んでいます。

 

庁舎内をどう移動すれば、一秒でも早く消防車にたどり着けるか、どうすればすぐに防火衣に着替えられるかなど、常に考えています。

 

あらかじめズボンの中に靴を通しておき、防火衣に着替える時間を短縮している写真

 

いつでも出動できるよう準備していますが、火災が発生しないことが一番です。

 

皆さんも火の取り扱いには注意してください。

 

 

 

福岡都市圏
消防共同指令センター

福岡都市圏内7市7町の119番通報を同センター(中央区舞鶴三丁目消防本部内)で受けています。

 

福岡都市圏消防共同指令センターの写真

 

通報を受けると、消防指令管制情報システムにより、現場の地図がモニター画面に映し出され、現場に最も近い消防隊に出動指令がかかります。

 

出動する車両も、災害の種類や規模に応じて自動的に決定します。

 

 

 

●福岡市民の皆さんへ

昨年、福岡市内では307件の火災が発生しました。

 

鍋の空炊きなど、火災に至らなかったものを含めると、火災関連での消防隊の出動は500回以上になります。

 

もし、消防車や救急車などが、サイレンを鳴らしながら近づいてきたら、進路を譲り、スムーズに緊急走行できるようにご協力ください。

 

また、災害現場の周辺では、消防車両から伸びたホースに歩行者がつまずいて転倒したりする危険があります。

 

皆さんの安全のためにも、現場には近づかないでください。

 

私たちは、常に現場で最大限の力を発揮できるよう、備えています。

 

最善を尽くして皆さんの暮らしと命を守ります。

 

 

■問い合わせ先/消防局総務課
電話 092-725-6519
FAX 092-791-2535

 

 

 

 

あらゆる災害に対応する緊急車両

福岡市は、さまざまな機能を備えた、消防車両155台を保有しています。

 

救急車の写真。救急車全31台のうち、22台が市民や地元企業からの寄付。寄付者が付けた愛称などが記されている。

 

 

ポンプ車やはしご車、救助工作車などのほか、大規模災害時に備えた特殊車両などが、災害の種類や状況に応じて出動します。

 

 

はしご車の写真。はしごの全長は約 40 メートル。およそ13階まで届く。

 

救急要請でも、消防車が出動することがあります。

 

心肺停止状態など、通報の時点で緊急性が高いと判断される場合や、高所や狭い道路など、救急隊だけでは傷病者の搬送が難しい場合などに消防車が出動し、救急隊の支援を行います。

 

救助工作車の写真。エンジンカッターや空気呼吸器(ボン ベ)など、人命救助に必要な資機材が積まれている。火災だけでなく、交通事故や水難事故などにも対応。

 

 

救急車よりも消防車が先に現場に到着した場合は、消防隊が応急処置を行います。

 

全ての救急車には、感染症対策として、飛沫拡散を防止する患者搬送用の密閉式カプセル「アイソレーター」が導入されています。

 

患者搬送用の密閉式カプセル「アイソレーター」の写真

 

 

●救急車の適正利用を

昨年の救急出動件数は8万1447件で過去最多となりました。

 

1日の平均出動は223件で、6分27秒に1件の割合で出動しています。

 

救急出動の増加などにより、通報から現場までの到着時間は年々延び、平均7分31秒かかっています。

 

救急要請の中には、緊急性が低いと思われるケースも少なくありません。

 

本当に必要な人の所にいち早く駆け付けることができるよう、救急車の適正な利用をお願いします。

 

 

●救急車を呼ぶか迷ったら…

#7119に連絡すると、救急医療情報センターにつながり、看護師が症状を聞いて救急車を呼ぶべきかを判断します。

 

#7119のロゴ画像。救急車?病院?まよったら#7119と書かれている

 

 

また、必要に応じて最寄りの医療機関を案内します(24時間対応)。

 

 

 

■問い合わせ先/救急課
電話 092-725-6574
FAX 092-791-2994

※車両に関する問い合わせは、
消防局管理課
電話 092-725-6541
FAX 092-791-2535

 

 

 

消防出初(でぞめ)式を中止します

令和3年福岡市消防出初式は、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、中止します。

 

福岡市消防局マスコットキャラクターファイ太くんがおじぎしている画像

 

■問い合わせ先/消防団課
電話 092-725-6564
FAX 092-791-2994

 

 

 

福岡市民防災センター

震度1~7の揺れや水深10~40センチの水圧など、さまざまな災害の模擬体験ができる施設です。

 

消火器を使った模擬消火訓練や、煙の中を避難する体験を通して、火災について学ぶコーナーもあります。

 

水害体験コーナーの写真

 

 

●「オンライン来館~消火器編~」を配信

同センターでは、自宅でも防災について学べるよう、動画「オンライン来館」を配信しています。

 

消火器編では、消防士が、消火器の使い方や天ぷら油による火災の実験を紹介しています。

 

オンライン来館~消火器編~の写真

 

このほか、地震編もあります。

 

福岡市ホームページ(「オンライン来館」で検索)でご覧ください。

 

 

【場所・問い合わせ】
福岡市民防災センター
(早良区百道浜一丁目)
電話 092-847-5990
FAX 092-847-5970

 

【開館時間】
午前9時半~午後5時
(入館は4時半まで)

 

【休館日】
月曜日、毎月最終火曜日(祝休日の場合は翌平日)、
2020年12月28日~2021年1月4日

 

【料金】
無料

 

 

 

 

年末年始を安全に過ごすために

普段あまり掃除の行き届かないところに火災を発生させる原因が潜んでいます。

 

次の点に注意し、火災を未然に防ぎましょう。

 

福岡市消防局マスコットキャラクターファイ太くんが指差し確認しているが画像

 

 

・コンロ周り

コンロの使用中に掃除を行うと、衣類の袖などに燃え移る恐れがあります。

 

掃除はコンロを消してから行い、グリルやレンジフードの油汚れもしっかり取り除きましょう。

 

コンロの火が肘に引火した画像。袖が広がっている服には注意

 

 

 

・コンセント

ほこりをかぶったままのコンセントは、湿気などで通電し発火します。

 

いつも差し込んだままにしているテレビや冷蔵庫、洗濯機などのコンセントのほこりを取り、プラグの先端部分も拭きましょう。

 

 

 

・電気コード

電気コードを重い家具の下に敷いたままにすると、コードにひび割れや破損が生じ、漏電の原因になります。

 

劣化している場合は、新しいものに交換しましょう。

 

たこ足配線をして複数の電化製品を同時に使ったり、コードを束ねたまま使用したりするのもやめましょう。

 

 

ひとつのコンセントプラグから複数の延長コードを差し込み使用しており,束ねたコードから火が出ている画像。

 

 

 

■問い合わせ先/予防課
電話 092-725-6611
FAX 092-791-2699

 

 

 

 

●大掃除の際の転落に注意

大掃除の際などに、高所から転落したりする事故などが起きています。

 

脚立等を使用する際は、安定した場所に設置し、ロック機能がある場合はロックをかけた上で、できるだけ補助者に支えてもらいましょう。

 

福岡市消防局マスコットキャラクターファイ太くんがトランシーバーを持っている画像

 

 

●高齢者はヒートショックに注意を

ヒートショックとは、暖かい部屋から寒い部屋への移動など、急激な温度変化により血圧が大きく変動することで起こる身体の不調をいいます。

浴室での転倒や失神などの原因にもなり、最悪の場合は死に至ります。

 

▽入浴前に脱衣所や浴室を暖める

▽浴槽から出るときは、浴槽のへりなどにつかまってゆっくりと立ち上がる

▽食後や飲酒後すぐの入浴は避ける

 

─などして予防しましょう。

 

■問い合わせ先/救急課
電話 092-725-6574
FAX 092-791-2994

最新の福岡市政だよりについては以下のサイトでご確認ください
https://www.city.fukuoka.lg.jp/shisei/kouhou-hodo/shiseidayori/index.html