自助・共助で減災へ
地域のイベントで活躍
地域に溶け込む大学生たち
福岡大学の市民総合防災訓練会場に開設された16の展示・体験ブースの中で、唯一学生が主導して地域住民と出展したのが、学生有志でつくる「チームF」と南片江校区の皆さん。災害時に役に立つ、身近にある物で作った即席コンロと鍋でご飯を炊く実演を行いました。
チームFのメンバーは南片江校区の行事に自主的に参加し、月に1度の南片江校区防災連絡会議にも出席するなど日頃から地域との交流を深めています。
チームFのリーダー福岡大学3年生長岡知宏さんは「東北でボランティアを経験し、日頃から地域と関わりを持つことが大切だと思いました。それまで全く接点がなく、大学生がどう思われているのか不安もありましたが、自然に受け入れてもらえました。地域活動をみんなで楽しんでいます」と自然体です。
自身も南片江校区に住む福岡大学2年生の小野彩夏さんは「ふらっと地域の餅つき大会に行ったのがきっかけでした。それから校区のイベントに参加するようになり、今では防災のスタッフにスカウトされています」と笑顔で話してくれました。
南片江校区防災協会副会長の須佐岳司さん(63)は「彼らは、地域を元気にしてくれます。大学生は、南片江校区になくてはならない存在です」と目を細めていました。