フラワーシティ福岡「一人一花」運動~花と緑あふれるまちへ~
花や緑を自宅や職場に飾ったり、育てたりすることは、心を豊かにし、生活に潤いを与えてくれます。
市民一人一人が1本ずつ花を植えれば157万本の花々でまちが彩られ、通りが花でいっぱいになれば来街者のおもてなしにもつながります。さらに、みんなで一緒に花壇造りや除草、清掃等を行えば、地域コミュニティーの輪が広がります。
市は、皆さんの花作りを支援します。市民、地域、企業、行政みんなで連携・協力して、花と緑あふれるまちをつくっていきましょう。
― 「一人一花」運動にどのように取り組めばいいですか?
花や緑を自宅の庭やベランダで育てたり食卓に飾ったりして、生活の中に取り入れましょう。
花壇造りなどを行うボランティア団体を、市ホームページ(「福岡市 フラワーマップ」で検索)で紹介しています。また、各区では市民の皆さんと共に区役所前で花壇造りを行っていきます。興味のある人はご参加ください。
―地域団体は何をすればいいですか?
公共の植栽帯などを利用した花壇造りに取り組みましょう。市は土の入れ替えなどの支援を行います。
また、市民の皆さんで結成する団体が自主的に取り組む緑化活動には、市緑のまちづくり協会の助成制度が利用できます(申請は1月と7月)。助成金の交付には要件があります。詳しくはホームページ(「福岡市 緑の活動支援事業」で検索)をご覧ください。
―企業は何をすればいいですか?
事務所の周辺にある公共の植栽帯などを利用して、花壇造りに取り組みましょう。受付や応接室などに花を飾って、おもてなしの空間をつくるのもいいですね。
花壇造りが難しい場合は、都心部の花壇の整備や維持・管理の経費を負担するスポンサー制度をご利用ください。2018年2月14日(水)から募集を開始します。
―公共の植栽帯や公園などを利用したい場合はどうすればいいですか?
みどり推進課にお問い合わせください。
―花の育て方や花壇造りの方法について教えてください。
市植物園の「緑の相談所」(電話 092-522-8100)で花の育て方などの電話相談に応じています。5月には、気軽に寄せ植え体験ができる「一人一花ステーション」も園内に設置します。また、市のさまざまな施設で各種園芸講座等を実施しています。
さらに、花や緑に関する知識を持ち、花作り教室の講師や自然観察会のガイドなどを行う「緑のコーディネーター」を派遣しています。詳しくはホームページ(「福岡市 緑のコーディネーター」で検索)で確認するか、市緑のまちづくり協会みどり課(電話 092-822-5832 ファクス 092-822-5848)にお問い合わせください。
―今後どういった取り組みが行われるのですか?
4月には、都心部を花で彩り、市民が気軽に花作りを楽しめるイベントを行います。
また、インスタグラムなどのSNSやホームページを活用した花の写真コンテストを実施するほか、秋には活動の発表や表彰を行う「一人一花サミット」を開催します。
各種取り組みの詳細については、市政だよりや市ホームページ等でお知らせしていきます。
【問い合わせ先】
▽2面・3面の記事に関して=みどり推進課 電話 092-711-4424 ファクス 092-733-5590
▽区役所の花壇造りに関して 各区総務課(福岡市東区は企画振興課)
希望者に「一人一花」プレートを差し上げます
花壇や鉢などに挿して使う「一人一花」プレートを各区役所・出張所で配布中です。
各区花壇造り担当課
区 電話 ファクス
東 092-645-1014 092-651-5097
博多 092-419-1004 092-452-6735
中央 092-718-1004 092-714-2141
南 092-559-5005 092-561-2130
城南 092-833-4003 092-822-2142
早良 092-833-4303 092-846-2864
西 092-895-7003 092-882-2137
花と暮らそう
緑のコーディネーターの一期生で、「花と緑のまちづくり」への活動に取り組む石井康子さん(61)に話を聞きました。
きっかけは1鉢のパンジー
ガーデニングを始めたきっかけは、今から29年前、長男が2歳の時に親子で植えたパンジーの1鉢でした。初めて植えた花が上手に咲いたことがうれしくて、それ以来ガーデニングにのめり込んでいきました。我が家の小さなベランダから始まり、今では花や緑のまちづくりに関わるようになりました。
花を通してつながっていく
花を植えることで地域が明るくなったり、仲間ができたり。そんな 花が持つパワー を日々感じています。
最近は、公民館などで講演をする機会も増えました。花壇造りのこつなどを伝え、地域で実践されている姿を見ると、花を中心にして人と人とがつながり、笑顔の輪が広がっていくのがよく分かります。私も、娘の高校の花壇活動を卒業後もずっと続けています。10人ほどで始めた活動でしたが、11年たった今では保護者やOG、近所の人たちなど50人のボランティアが参加してくれています。
皆さんも、まずは1鉢から花を育ててみませんか。植物と生活していると、元気で明るい気持ちになれますよ。福岡市が、花と緑、住む人の笑顔、訪れる人への「おもてなし」の心であふれるよう、お手伝いしていきます。
石井康子さん
▽公益財団法人日本花の会 花のまちづくりアドバイザー(全国10人)▽福岡市緑のコーディネーター▽一般社団法人日本ハンギングバスケット協会マスター(本部講師・全国6人)。行政による花のまちづくりへの協働活動や花壇造りのボランティアの他、講師やラジオ出演など幅広く活躍中。
花を飾ろう
花の産地・北崎
福岡市西区北崎地区は約90年の歴史を持つ県内有数の花の産地で、バラやカーネーション、キク、ストックなど多くの品目・品種の花を全国に出荷しています。
北崎地区花き青年部の楢﨑征司さん(46)は「福岡県の切り花の出荷量は愛知県、沖縄県に次いで全国第3位(※)ですが、市の1世帯当たりの花の消費額はあまり多くありません。花には癒しの効果があり、優しい気持ちにしてくれます。ぜひ暮らしに花を取り入れてほしいですね」と話しています。
※農林水産省「平成28年産花きの作付(収穫)面積及び出荷量」より
ボックスフラワー「箱花」
北崎地区花き青年部では、花をもっと楽しんでもらうための新たな取り組みとして、北崎地区の産地から直接届くボックスフラワー「箱花(はこばな)」作りを始めました。2018年2月1日(木)から福岡市中央区浄水通の青果店「ゴーマル」(電話 092-753-9135)で販売予約の受け付けを開始します。
楢崎さんは「私たちが手塩にかけて育てた花々をアレンジして箱に詰め込み、新鮮なままお届けします。箱の底に吸水性スポンジを敷いているので、花の間から水を与えてください。そのままテーブルなどに飾って長く楽しむことができますよ」と話してくれました。
「箱花」の販売価格は、箱の大きさに応じて3800円、7千円、1万円(消費税・送料込み)。メインに使う花の色は、赤、ピンク、オレンジ、白の4種から選べます。
北崎地区の花農家の商品作りへの取り組みは、ブログ「FFF(スリーエフ)」( https://www.fukuoka3f.com/ )で紹介しています。
■記事に関する問い合わせ先/政策企画課
電話 092-711-4841
ファクス 092-733-5583