自転車を安全に利用しよう
自転車は、通勤・通学や買い物、レジャーなどで気軽に活用でき、環境に優しい乗り物として多くの人に利用されています。しかし、使い方を誤ると自分が危険な目に遭うだけでなく、周囲にも迷惑を掛けてしまいます。自転車の安全利用について考えてみましょう。
自転車関連事故の現状
平成29年に区内で起きた交通事故は2366件で、そのうち自転車事故は506件に上り、全体の2割を占めています。
近年、県内の自転車事故の件数は減少傾向にありますが、区内では増加しており、県内で発生した自転車事故の1割が区内で発生しています。
■朝夕の交差点に注意
自転車事故の約6割は、朝夕の通勤・通学時間帯に発生しています。10~30代の若い世代に多く、全年齢層の6割を占めています。
■安全確認で事故防止
事故防止のポイントは時間に余裕を持ち、基本的な交通ルールとマナーを守ることです。
通勤・通学は早めに出発し、交差点ではスピードを落として、周囲の安全確認をしてください。
守ろうルールとマナー
自転車を取り巻く現状を受けて、昨年4月(一部は10月)に県の条例が次の通り施行されました。
▽傘を差しながら、携帯電話を使用しながらといった「ながら運転」の禁止など、自転車の安全利用の促進。
▽子どものヘルメット着用についての理解促進など交通安全教育の充実。
▽自転車を利用する場合、保険などに加入するよう努めなければならない。子どもが利用する場合はその保護者が対象。
▽小売業者による法令やヘルメットの着用など必要な情報提供の義務化。
博多警察署交通第一課の篠原英明巡査部長(40)は「自転車の交通ルールを県警ホームページで紹介しています。春は、入学や就職、転居など生活環境が変化する時期です。この機会に、交通安全について考えましょう。特に入学を控えた子どもがいる家庭は、通学路を一緒に確認しましょう」と呼び掛けます。自転車は、法律上は「車両」です。乗るときは、私たち一人一人がルールとマナーを守り、安全に利用しましょう。また、歩行者や自動車の運転者も互いに思いやりを持って、交通安全に努めましょう。
【問い合わせ先】
博多警察署交通第一課
電話・FAX 092-412-0110
博多区総務課
電話 092-419-1044
FAX 092-452-6735