中央区商店街物語
第4回 唐人町商店街
江戸時代の唐人町には、参勤交代にも使用された唐津街道が通っていました。小倉から福岡城下を通って唐津に至る同街道は絶えず人が行き交い、商売を行う町屋が街道沿いに発展しました。これが現在の唐人町商店街の起源です。
福岡藩のお膝元として栄えた唐人町には、歴史を感じさせる場所が今も残っています。商店街内にある加美家製菓は福岡藩御用達の和菓子屋で、母里太兵衛(ぼりたへえ)の逸話「呑み取りの槍」で知られる杯型の煎餅が有名です。また、商店街を西に抜けた先にある善龍寺をはじめ、周辺には福岡藩が海からの敵に備えて建てたといわれる寺が八つあります。これらを回る「唐人町界隈八寺巡り」もお勧めです。
福岡ヤフオク!ドームに近いこともあり、ドームでイベントがある日には商店街もにぎわいます。唐人町商店街は、野球のシーズンになると「鷹党」商店街として福岡ソフトバンクホークスを応援しています。ホークスが勝った翌日には割引を実施したり、日本シリーズに進出するとアーケード内でパブリックビューイングを開催したりと、商店街を挙げて盛り上がります。野球観戦の際には商店街にも寄ってみてください。
(市地域産業支援課)