「福岡の原点」を歩く 第2回
市は、歴史や伝統、文化が残る博多部を市民や観光客の皆さんに知ってもらい、楽しんでもらおうと「博多旧市街プロジェクト」を進めています。
世界に認められた博多の演劇人・川上音二郎
幕末の博多に生まれた新派劇の創始者・川上音二郎(1864~1911年)は、14歳で上京し、自由民権運動に湧く世の中を風刺した「オッペケペー節」で一世を風靡(ふうび)しました。
その後、「川上一座」を立ち上げ、明治32(1899)年に米国に渡り興行。翌年の仏パリ万国博覧会に招聘(しょうへい)され大人気を博し、スペインやロシアなど十数カ国でも公演を行いました。
古門戸町の沖浜(おきはま)稲荷神社に音二郎の生誕碑があります。また、川端通商店街入り口には、 「オッペケペー節」を歌うときの衣装を着た川上音二郎像が、向かいの博多座を見つめるように立っています。
博多旧市街プロジェクトは、大博通りの西エリアを「商人のまち 博多伝統文化コース」に設定しています。音二郎生誕地をスタートし、アジア美術館から川端通商店街を通って、はかた伝統工芸館など櫛田(くしだ)神社とその周辺を巡るコースです。先人たちが育んだ博多の文化や活気ある街並みなど、その魅力にぜひ触れてみてください。
市ホームページ (「よかなび博多旧市街」で検索)で、この他の散策コースやイベント情報などを紹介しています。
■問い合わせ先/地域観光推進課
電話 092-711-4984
FAX 092-733-5901
博多人形界の重鎮・小島与一(1886~1970年)
明治から昭和にかけ活躍した小島与一は、大正14(1925)年のパリ万国博覧会で銅賞を受賞し、博多人形を「ハカタ・ドール」として世界に知らしめました。「福博出会い橋」にある3人の舞妓(まいこ)の銅像は受賞作がモチーフになっています。
また、与一の代名詞である「歌舞伎もの」の作品は、はかた伝統工芸館2階常設展示室で見ることができます。
福岡オープントップバスに「博多旧市街コース」登場
市役所前発着で市内を観光する福岡オープントップバスに、8月1日(水)から31日(金)まで「博多旧市街コース」が追加されます。博多の街をバスで周遊した後、市観光案内ボランティアガイドと共に徒歩で東長寺や櫛田神社などを巡ります。
乗車券を購入すると、福岡都心部の路線バスが無料で利用でき、さらに施設や飲食店の料金が割引になる特典も付いてきます(乗車当日のみ有効)。利用方法や運行状況など詳細は、ホームページ(「福岡オープントップバス」で検索)でご確認ください。
【料金】 中学生以上1,540円、4歳~小学生770円(4歳未満は乗車不可)
【問い合わせ・申込】九州高速バス予約センター
電話 0120-489-939(午前8時~午後7時。携帯・IP電話は 電話 092-734-2727へ)