明治20年3月発行「博多福岡明細図」(部分)の写真 掲載号:2019/06/15   特集記事, 市政だより記事

市制施行130年 福岡市 これまでとこれから   2019/06/15

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市制施行130年
福岡市 これまでとこれから

福岡市は、今から130年前の明治22(1889)年4月1日に誕生しました。現在まで福岡市はどのように発展してきたのでしょうか。「福博の町」を中心に、その歩みを振り返ります。

●明治22年、福岡市誕生
明治4(1871)年7月、廃藩置県で福岡藩は福岡県となり、県庁が福岡城内に置かれました。現在の福岡県の領域が確定したのは明治9年。県庁も天神町の新庁舎に移転しました。
明治21年に市制・町村制が公布され、「福博の町」が翌年には市となることが決定すると、武士の町、商人の町としてそれぞれ発展してきた福岡部と博多部は「市名を福岡市とするか、博多市とするか」という話題でもちきりになりました。博多市が優勢かとも思われましたが、翌明治22年の県令の告示は「市名福岡市」。石堂川(現・御笠川)と樋井川の間のわずか5・09平方キロメートル、5万847人、9440戸でのスタートでした。

明治20年3月発行「博多福岡明細図」(部分)の写真

市庁舎。左奥は福岡警察署の写真
明治22年12月には、博多駅が現在の福岡市博多区出来町公園の地に開業し、九州で初めて蒸気機関車が走りました。博多~千歳川仮停車場(佐賀県鳥栖市)間が1時間23分で結ばれ、その後の市の発展に大きく貢献しました。
また、明治43年3月には、呉服町~博多間、大学病院前(福岡市東区馬出)~黒門橋間に路面電車が開業しました。

路線図の写真

2代目博多駅の写真
●進む都市化と市街地の形成
大正13(1924)年、九州鉄道(現・西日本鉄道)が福岡~久留米間に高速鉄道を開業。その翌大正14年、中洲に市内初の百貨店・玉屋呉服店が開店しました。

開店当日の岩田屋の写真
昭和2(1927)年に、福岡城跡西側の大堀を埋め立てた会場で「東亜勧業博覧会」が開催されました。この博覧会を契機に、路面電車の城南線(渡辺通一丁目~西新町)が開通。薬院・六本松方面の発展を促しました。また、博覧会後に会場は整備され、昭和5年に大濠公園として開園。昭和6年から恒例の花火大会が始まりました(平成28年で終了)。

東亜勧業博覧会の全景図の写真
天神地区では、昭和4年に松屋百貨店が開業。昭和11年には、福岡駅に連接した九州初のターミナルデパート・岩田屋百貨店が誕生しました。当時の市の人口は約30万人でしたが、開店当日には10万人の客が詰め掛けたといわれています。
●焦土からの復興
昭和20年6月19日、200機を超えるB29が福岡市上空に侵入。この「福岡大空襲」で、市は死者902人、負傷者1078人、行方不明者244人という甚大な被害を受け、中心市街地のほとんどが焼け野原となり終戦を迎えました。
昭和21年5月、旧奈良屋校区の人々が中心となって博多復興祭を開き、博多どんたくを復活させました。また、天神の新天町商店街と博多部の綱場商店街が昭和21年10月に開店大売り出しを共に開催。その後、寿通り、麹屋(こうじや)町、川端町、川端通りなどの商店街も次々と復興しました。
終戦直後の市の人口は約25万人でしたが、昭和25年には39万人、昭和30年には54万人と大幅に増加しました。戦後のベビーブームに加え、周辺町村を編入したことも大きな要因です。昭和30年代半ば頃には、公団や県・市の賃貸・分譲住宅が次々と完成。天神や呉服町周辺には大手銀行や証券会社などの支店が集中し、オフィス街としての機能を拡充していきました。
●九州の中核都市へ
昭和47年4月、福岡市は政令指定都市となり、区制が施行されました(当時は東・博多・中央・南・西の5区)。
昭和50年3月に山陽新幹線が全線開業し、東京~博多間が6時間56分でつながりました。新幹線開通を記念して大濠公園と舞鶴公園で行われた「福岡大博覧会」は、72日間で214万人を動員。昭和50年10月には人口も100万人を超えるなど、市は九州の中核都市として発展していきました。

「福岡市」か「博多市」か
「福岡」という地名をこの地に持ち込んだのは、黒田長政です。慶長5(1600)年、関ケ原の戦いで戦功を上げた長政は、福崎(福岡市中央区舞鶴公園)に新しい城を築き、備前国(岡山)の黒田氏ゆかりの地にちなみ福岡城と名付けました。
◆市名変更問題勃発
市誕生の翌年2月の市会(市議会)で、博多部選出議員から突如「市名を博多市と改称したい」と提案があり、議会が紛糾しました。
市会は当時、博多部17人、福岡部13人(議長含む)の選出議員で構成され、当日採決となれば市名改称が議決されそうな状況に。議長は、規定の1時間前に「日没につき散会」と、審議を翌日以降に持ち越しました。
大詰めの議会には、博多部が15人、福岡部は議長を含む12人の議員が出席。激高した福岡部の住民が殺到し、傍聴席で監視するという異様な状況の中、賛成13人、反対13人の可否同数になりました。最終的に議長も投票に参加し、1票差で改称の提案は否決。この顛末(てんまつ)は市史に残る珍事となりました。
※参考文献/福岡市議会史第1巻「明治編」第7章、江頭光著『ふくおか100年』

教えて!福岡市いろいろ

Q.市域はどのように広がったの?
大正元(1912)年10月の警固村(現在の警固・薬院・今泉周辺)から始まり、昭和50年の早良郡早良町(現在の東入部・内野・脇山周辺)まで、30の町村を編入しました。埋め立てなども加え、現在の面積は343.46平方キロメートルと、市発足当時の約67倍になりました。
Q.市章にはどんな意味があるの?
福岡市の市章は、明治42(1909)年に制定されました。カタカナの「フ」を9個組み合わせて、「福」を表しています。
Q.市政だよりはいつ創刊したの?
昭和27(1952)年6月1日です。現在と同じサイズで2ページ、当時は月1回の発行で10戸に1枚の隣組回覧でした。現在は月2回発行で全16ページ。市内全戸に配布しています。

記念すべき創刊号の写真

●進化するまち
昭和50(1975)年11月、博多大丸が呉服町から現在地(福岡市中央区天神一丁目)へ移転。昭和51年6月に天神コア、9月に天神地下街、10月に岩田屋新館(現・福岡パルコ新館)、11月にニチイ天神店(現・天神ビブレ)が相次いでオープンしました。路面電車は昭和54年に姿を消し、昭和56年7月26日に市地下鉄が天神~室見間に開通。昭和56年、福岡市博多区築港本町に福岡サンパレスと福岡国際センターも開業するなど、街の景色は大きく変わりました。
また、翌昭和57年5月には福岡市西区が分区され、新たに福岡市城南区福岡市早良区が誕生しました。

市地下鉄開業初日の写真
●昭和から平成へ
昭和63年、7月に市役所の新庁舎が開庁。10月にはプロ野球「福岡ダイエーホークス」(現・福岡ソフトバンクホークス)が誕生しました(当時の本拠地は平和台球場)。翌平成元年の春には、天神にソラリアプラザとイムズがオープン。百道浜埋め立て地に福岡タワーが完成し、市制100周年を記念して「アジア太平洋博覧会-福岡’89」(よかトピア)が開催されました。

よかトピアの写真
博覧会終了の翌年の10月に、会場内のテーマ館が市博物館として開館しました。周辺には平成5年に福岡ドーム(現・福岡ヤフオク!ドーム)、平成8年に市総合図書館なども完成し、新たな都市景観を形成しています。
平成23年3月には九州新幹線が博多~鹿児島中央間で全線開通。駅舎は大規模な増改築工事が行われ、新駅ビル「JR博多シティ」として開業しました。

JR博多シティの写真
●令和~その先へ
現在、市の人口は158万人を超え、政令市で第5位です。
市は、街のさらなる発展のために、「天神ビッグバン」「博多コネクティッド」などのプロジェクトを進め、今後も「アジアのリーダー都市」を目指して前進を続けます。
※2~3面参考文献/「福岡検定」公式ブック『福岡博覧』

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市博物館 企画展示「博多祇園山笠展~堂山と描かれた近世福博の女性たち~」   掲載号:2019/06/01  

【場 所】市博物館(早良区百道浜三丁目) 
【費 用】一般200円、高大生150円、中学生以下・市内に住む65歳以上無料 ※2019年7月20日から会期終了までの金・土・日曜日は午後8時閉館。5時半以降は無料。
【期 間】2019年6月11日(火)~8月4日(日)午前9時半~午後5時半(入館は閉館30分前まで) 

市博物館 ①文化の日のイベント②福岡藩・武家の医家の人々   掲載号:2018/11/01  

【申 込 み】不要
【場 所】市博物館(早良区百道浜三丁目)
【費 用】①無料②一般200円、高大生150円、中学生以下無料
【期 間】①2018年11月3日(土・祝)②2018年11月6日(火)~2019年1月6日(日)いずれも午前9時半~午後5時半(入館は5時まで) ※月曜(祝休日のときは翌平日)および2018年12月28日(金)~2019年1月4日(金)は休館

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